予防治療

むし歯や歯周病にならないための治療をするのが予防治療です。むし歯や歯周病はかかってしまってから治療をするより、予防治療を習慣にする方が後々の負担が少なくなります。予防治療にかかる費用は進行したむし歯や歯周病の治療費より安く済みますし、治療にかかる期間も短いからです。

むし歯も歯周病もごく初期の段階では、自覚症状はほとんどありません。腫れや痛み、出血が起きる頃には症状が進んでいて、時間のかかる治療をしなければならないことも多いのです。ここでは当院の予防治療に対する考えや治療の内容について、詳しくお話ししていきます。

小熊歯科医院の予防治療に対する考え

予防治療と言っても「痛みもないのに歯医者に行くなんて」と考える方もいらっしゃることでしょう。歯科治療は決して楽しいものではありませんので、もっともなお話だと思います。とはいえ、痛みや腫れといった症状がなくても、実際に歯科医院で検査を受けると、ご自身では気がつきにくい初期のトラブルが見つかる……ということは実は少なくないのです。

最近では健康ブームということもあり、予防治療に対する高い意識をお持ちの患者様が増えています。当院では患者様に定期的な歯科検診のご案内をすることはありません。しかし、「特にトラブルはないけれど、口内の状態が大丈夫か気になる」「将来的に少しでも自分の歯を残したい」という患者様は、いつでもお気軽にご相談ください。

当院で行う予防治療の種類

当院で行う予防治療は歯科検診と歯のクリーニングなどが中心です。いずれも痛みを感じるようなものではありませんので、ご安心ください。

歯科検診

歯科検診とは、口の中を健康な状態に保つため、検査や治療、相談などを行っています。むし歯や歯周病の検査、残存歯の数、噛み合わせの検査などを実施します。

まず、お口の中を拝見したあと、レントゲンによる検査を行い、お口の中がどのような状態であるかご説明いたします。レントゲン検査では、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)の状態を把握することも可能です。治療が必要な場合は、どんな治療を行うべきかについてもお話しします。

痛みや腫れ、噛み合わせなどに関するお悩みも歯科検診でご相談ください。歯の痛みだけではなく、顎の痛みや歯ぎしりなどお口全般に関するお悩みもお伺いします。

歯周病検査

歯科検診における歯周病の検査は特殊な器具を使って歯周ポケットの深さをチェックし、腫れや炎症がないか確認していくというものです。もともとあるすき間なので、検査時の痛みはほとんどありませんが、炎症が起きていると少し触れただけで痛みを感じたり、出血が起きたりします。

当院ではできるだけ痛みの少ない検査や治療を心がけています。

歯のクリーニング

むし歯や歯周病を進行させないようにするため、歯のクリーニングはとても重要です。

クリーニングでは特殊な器具や機械を使って、歯磨きだけでは落としきれない歯石やバイオフィルム(細菌の膜)を除去。着色汚れも落とすことができるので、クリーニング後の歯はツルツルで清潔感のある見た目になります。

歯周病の予防治療もクリーニングからスタートです。「スケーリング」と呼ばれる歯ぐきのなかの歯石を除去する処置を定期的に行うことで、歯周病の進行を食い止めることができるのです。基本的にスケーリングは痛みが少ない治療ですが、重度の歯周病の方には麻酔をしてから行うなど、痛みに配慮しながら歯のクリーニングを行います。

フッ素の塗布

歯とお口のなかの細菌に作用して、むし歯にかかりにくくするフッ素を塗布する処置です。フッ素には、歯の再石灰化を助ける、歯質を強化する、むし歯の原因となる酸の生成を抑えるといった効果があります。

市販の歯磨き粉や洗口剤にもフッ素が含まれているものはたくさんありますが、歯科医院では濃度の濃いフッ素を取り扱うことができるため、フッ素塗布を行うことでより効果的にむし歯を防ぐことが可能です。

当院では丸めた綿にフッ素を塗布して1本1本の歯に塗っていく「歯面塗布法」でていねいに処置していきます。

ブラッシングの指導

歯科検診の際ご希望の方、または磨き残しが多い方には、正しいブラッシングの方法をアドバイスしています。磨き残しができやすい部分を実際にお見せしながら、どのような向きでブラシをあて、動かしていけばいいのかご説明します。

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